このたび、東広島市は西条の地にて心療内科医院「四季のこころクリニック」を開院することになりました佐藤幸夫と申します。
わたしはもともとは愛知県の生まれですが、縁あって広島大学医学部に入学したことを機に広島の土地柄や人柄の素晴らしさにはまり、大学卒業後も広島にとどまり、広島市内の病院での研修を経て、平成10年に東広島市黒瀬町(当時はまだ賀茂郡黒瀬町でしたが)の国立療養所賀茂病院(現在の賀茂精神医療センター)に赴任したのが、賀茂台地および東広島界隈との出会いでした。このときうっそうと茂る竹藪にたたずむ、まるで森の中の一軒家のような病院官舎(平屋の続き長屋)に入って以来、自然のなかで過ごす快適さに目覚め、その後も自然の豊かな東広島市内に引き続き在住しており、この地がさらに住みやすいよい地域になるよう微力を尽くすつもりです。
積極的なこころの姿勢だけが取り柄のふつつかものですが、四季のこころクリニックともどもかわいがってやってください。
振り返れば、広島市内(中区千田町に下宿し、銭湯に通いながら、映画や音楽などのサブカルチャーにうつつを抜かし、鷹野橋商店街のなかに当時あった映画館「サロンシネマ」やバンド活動のため並木通りにいまもある某音楽スタジオに入浸りの毎日でした)にて学生時代を送った後、広大卒業後、広大付属病院等広島市内の病院にての研修を経て、東広島市内にある、国立療養所賀茂病院に赴任し、その後、やはり東広島市内の宗近病院を経て、はや15年(平成25年時点)もお世話になっているこの賀茂・東広島の地にて、心療内科医院「四季のこころクリニック」を立ち上げることになったことには感慨深いものがあります。
実は、西条の地には学生時代からよく訪れていました。医学部キャンパスは西条ではなく広島市内の南区霞町だったのですが、当時は工学部の親友(わたしの学生時代、西条にはやっと生物生産学部と工学部のみが移転を完了している時代でした)や新たに東広島で知り合った人々に会いに広島市内から自動2輪車(ヤマハ FZ250 PHAZERが愛車でした)に乗り、たびたび訪れていました。
当時の西条は「ゆめタウン」が生まれたばかりで、現在ひとつの街を形成した御薗宇の「フジグラン東広島店」周辺界隈もなく、375号バイパスさえもいまだ開通しておらず、旧375号の渋滞のなかにたびたび巻き込まれていましたことが懐かしい思い出です。
ところで、四季のこころクリニックは、気軽に来院していただける街の医院として、平成25年4月に生まれたばかりの若いクリニックです。
訪れるみなさんがゆったりとくつろげるよう、クリニック内にはいたるところに植物や気持ちをなごませるツールを配し、ストレスによる気分の問題をはじめとしたさまざまな症状に最適な医療を施せるよう努めていきます。
わたし自身は元々広島大学医学部を卒業後、精神神経科医として広大附属病院を皮切りに病院勤務をし、入院を中心とした方々の治療にあたってきたのですが、賀茂精神医療センターにて重度発達障害病棟(重心病棟)の担当医をしていた縁で、平成15年より現在に至るまで福山市沼隈の児童施設「ゼノ」少年牧場付属の「ゼノ」診療所に勤めています。 (そこは、風邪や高血圧、高脂血症、糖尿病のような生活習慣病を始め、高度腎障害、クローン病、アレルギー性疾患、腫瘍といった身体疾患合併の方も多く、当初は結構とまどったりするなか漢方医療にもめざめていきました)
また、こうした関係から、広島県東部こども家庭センターからの要請を受け、平成18年から平成22年まで同センターにおいて、発達障害を中心とした障害判定医の仕事に従事しておりました。(さすがに病院、診療所、子どもセンターの兼務は多忙すぎ、自身の健康?を考えて平成22年以後は病院と診療所の業務に専念していました。しかし、これからもクリニックの休診日には「ゼノ」診療所には通う予定のため、二足のわらじは続きます)そうした環境のなかで、神経精神疾患はもちろん心身の疾患に対してしっかり診断・治療すべく、お世話になった東広島・賀茂地域の方々に恩返ししたいという気持ちもあり、このたびの開院に至りました。
こうした特徴をもつ四季のこころクリニックは、思春期の方のこころの健康相談、高齢になられた方の認知症の相談から診療まで幅広く相談でき、治療できる親しみやすいクリニックを目指しているので、こころやからだの変調を感じられた方はお気軽に来院してください。
広島市内から移り住んで15年。学生時代から数えれば、20年以上もお世話になってきた賀茂~東広島。この間、さまざまな人と親しく交わり、ずいぶんと多くの方々と知り合いお世話になってきました。今度はわたしが、この地域の人々や社会に医療を通して貢献し、地域のみなさんに愛され気軽に利用していただけるクリニックに成長するよう、スタッフとともに、誠心誠意頑張っていく所存です。
よろしくお願いいたします。