Q:診察はどのようなものですか?
A:まず、初診の際は問診表への記載をしていただきます。その後、予診室にてスタッフによる予診をおこない、おおよその困っている症状をお聞きした後に、医師による診察となります。診察においてはさらに詳しくお話を聞かせていただきます。診察のなかで、医師の診断もしくは見立てをお伝えし、治療方針を提案いたします。もちろんあくまで患者さまのご希望に沿い、相談しながら治療方針を決めていきます。相談の後、決まった治療方針の内容に応じて、お薬の処方や精神療法などを行っていきます。
Q:通院してお薬さえ飲めば、治りますか?
A:そうした疾患や症状もあります。現代のお薬はたいへん進歩し、以前に比べれば副作用も少なくなっており、多くの場合、症状はお薬によりある程度の改善が期待できます。しかし、疾患(人格障害や神経症、うつ病など)によっては、お薬だけでは解決せず、ものごとのとらえ方や見方、考え方の修正や生活習慣の是正、適切な運動療法が必要な場合があります。そうした際にも医師はそれらの修正や是正、導入のお手伝いを診察を通して施行していきます。
Q:薬を飲むと、頭がぼーとしてしまうのではないかとの不安があるので、できれば薬はあまり飲みたくないのですが。
A:確かにお薬を飲むと、服薬初期に頭がぼんやりすることがあります。しかし、数日でそれらは落ち着く場合も多く、加えて症状が軽快し、お薬が減量もしくは中止になると、速やかにもとどおりになりますので、ご安心ください。
当院の診察では基本的に、治療方針は患者さまと相談した上で決めていきますので、お薬の副作用が心配な方は遠慮なく相談ください。
当クリニックの治療方針として、お薬の安易な過剰投与は絶対に避け、必要最低限の効率のよいお薬の処方を心がけており、現実に当院通院中の患者さまのお薬の量や種類は少なく、厚生労働省が多剤薬物投与と規定する処方量および内容に該当する患者さまは当クリニックではひとりもいません。
また副作用の少ない漢方薬のみの処方や生活改善へのアドバイス、運動療法の導入、呼吸法の指導も当クリニックでは積極的に行っています。
Q:薬を飲み始めると、癖になり、なかなか止められないかと心配です。
A:当クリニックではむやみにお薬の継続にこだわることなく診療していきます。また現代のお薬はもともと癖になるタイプのお薬は少なくなりましたが、当クリニックではとくにそうした依存性や耐性の生じる可能性のあるお薬は極力避けるよう慎重に処方します。
患者さまのご希望を受けて、標準的治療期間より早めにお薬の減量や中止する際もあります。そうした際も、お薬の減量や中止により生ずるメリット、リスクなどについては、きちんと説明した上で、常に患者さまの想いやご希望を尊重した上で、治療していきますのでご安心ください。
Q:副作用が心配なので、飲むなら漢方薬がいいのですが。
A:漢方は人工的な合成物のない生薬であり、自然の草木などから成分を抽出したお薬であり、副作用の点でもたいへん有利な面があります。当クリニックではそうした漢方の特徴を生かすべく、院長自身も漢方セミナー等に積極的に参加し、東洋医学の知見を日々高めています。
なので、漢方薬はご希望があればもちろんのこと、ご希望がなくても、漢方薬のほうがお困りの症状の軽快のためには適切と判断した場合はその旨を提案し、処方していますので、安心して受診してください。
Q:初診にはどれぐらい時間がかかりますか?
A:まず最初に問診表への記載、次にスタッフ(看護師または臨床心理士)による予診、その後に医師による診察というのが一連の診察の手順となっております。
たいていの場合、正味40分から50分ほどかかります。再診予約の方を優先的に診察しておりますので、当日の診療の状況によっては、待ち時間もこれに加わりますので、時にはトータルで1時間以上かかることも少なくありません。
なので時間には余裕をもってお越しください。
Q:保険は使えますか?
A:すべての各種保険に対応しています。
Q:診察代はいくらぐらいかかりますか?
A:3割負担の健康保険をお持ちの方の場合、20歳以上の方の初診時には2500円程度、再診時には1000円程度かかります。20歳未満の方の場合には初診時は3000円程度、再診時1300円程度かかります。診察のほかに、血液検査やお薬の処方があれば、別途に検査代やお薬代がかかります。
Q:他院に通院中ですが、セカンドオピニオンはしてくれますか?
A:可能です。予約時もしくは受診受付の際に、セカンドオピニオン目的の受診であり、転医希望ではない旨をお伝えください。
Q:他の心療内科、神経科に通院中ですが、診てもらえますか?
A: 大丈夫です。その際は、できれば現在お飲みのお薬または薬剤情報書をお持ちください。
・遠方からの転居に伴う通院継続のための転院の際は、いままでの治療経験、服薬内容をいかすために、紹介状をお持ちください。
・近隣医療機関に通院治療中の患者さまで、すでに5種類以上の向精神薬を同時に服薬中の方に関しては、日頃から最少量の処方を心がけている当院では、院長自身、5種類を超えて処方することが近年まったくなく、安易な減薬は危険も伴うため、かかりつけの医療機関での治療の継続をおすすめしております。
Q:診察に来たこと、相談に来たことは誰にも知られたくないのですが、秘密にしてもらえますか?
A:もちろんです。受診自体の有無を含めて、患者さまの受診状況は、ご家族を含め、あらゆる人にもらすことはありません。
医師をはじめ、クリニックの職員には医師法によって法的に「守秘義務」が課せられています。なので、患者さまの通院されていること自体の有無ももらしません。もちろん診療の過程で得たプライバシーや個人情報については、患者様自身の承諾のない限り、ご家族も含めて、勤務先、外部の方や他人にもらすことは決してありませんのでご安心ください。