本作を寒波到来中の寒い2月の休日にT-Joy東広島にて鑑賞してきました。
最近少しずつ再興しつつあり、傑作も現われている時代劇ものです。舞台は室町。ちょうど京都を焼き尽くしてしまう戦乱の幕開け・応仁の乱の勃発寸前の京周辺を舞台に、武士でありながら、史上初の民衆一揆を率いたと伝わる蓮田兵衛という無頼漢を主人公にした時代活劇です。
主人公を演ずるのがいまやすっかり名優の仲間入りをしつつある大泉洋。 さすがの演技でした。 そして夢のような戦闘力を身に着けて大活躍をする弟子の才蔵。 さらにいまや体制派の犬となった敵でもありかつての親友でもある骨川道賢・・。 これらのキャラが立っています。主人公の無頼漢が、こんな煌びやかで魅力的な登場人物とともに、室町の荒廃した世界を背景に、義理と人情に生きる侍たちの心躍るような活躍する物語を大画面いっぱいに堪能させてもらいました。
ところで本作の主人公に接することで否応なしに思い出したのは、少年時代に愛読した漫画「北斗の拳」に登場する、南斗五車星のひとり「雲のジュウザ」です。 彼の生きざまや思想と兵衛のそれはほぼシンクロしており、自然に懐かしい想いとともに「ジュウザ」を思い出しました。
わたしもかつて「ジュウザ」のように無頼に自由に生きたいとの想いを強く持っていました。 そんな自分が時を経ていまは地域に根付いた町医者をしているわけです。 それが無頼であり自由であるかは意見の分かれるところですが、心意気は常に天衣無縫・自由かつ無頼で行こうと思って歩んできました。 本作によってそんな思いを再度確認しながら帰路に着きました。