猿の惑星/キングダム

本作を夏が近づきつつある休日にT-Joy東広島にて鑑賞してきました。

 

猿の惑星と言えば、元々はもう50年ほど前にアメリカにて最初の作品が制作され、自由の女神のラストシーンが衝撃的でさまざまな物議を醸しだした作品です。 我が国においては、しばらくしてその影響を強く受けた「猿の軍団」というテレビ作品が日曜日の夜7時半から8時まで放映されていました。この当時裏番組はあの名作アニメ「宇宙戦艦ヤマト」。そして午後8時から9時は「日本沈没」でありました。なんたる豪華ラインナップでしょう。

 

よく考えてみればどの作品も滅亡ものであり、世紀末を意識していた当時の趨勢が感じられます。わたしはと言えば、まだ小学生でありましたが、「猿の軍団」に登場する、人間たちを凌駕し狩猟し捕獲する猿たちに恐れを感じながらも、好奇心には勝てずテレビの前に釘付けになっていたものでした。

 

そんな長く続く歴代の「猿の惑星」のサーガ物と言える本作ですが、通算ではなんと10作めなんだそうです。

 

猿の世界を支配するシーザーとその支配に疑問を感じながら旅に出るノア。道中出会った人間の少女メイの冒険奇譚です。喪われた人類の技術を発掘する攻防が見どころですが、なんとラストシーンで、メイの出身地と思われる山の奥には猿への反抗を目論む人類の基地が・・。

 

ちょっと気になるのは元々猿の惑星に登場する猿たちは、当時世界に進出しイケイケどんどんだった日本人をモデルに想定してアメリカが作ったと言われていること。確かに当時は日本は経済的にはアメリカを一時的に凌駕していたのですが、現在ではすでにさまざまな失敗により50年前からみればずいぶん落ちぶれており、わざわざ反抗するべき標的ではないことが歴史の皮肉ではあります。

 

まぁ本作については、物語の内容がどうのこうというよりも、一体全体この先のドラマ展開はどこに向かってどこに至るかを見届けることが目的になっているような感覚であり、この先わたしもなんとか機会を作ってFollowしていく所存です。