やっと遅ればせながら、本作を体験してきました。友人から「今までのゴジラシリーズの最高傑作では?」と伝えられていましたので、絶対に観に行こうと思っていたものの、お正月明け何かとこなすべき課題が満載でついつい時間がたっていました。T-Joy東広島にてまだ上映してくれていたことに大感謝です。
さてさて観終わってびっくり。文句なしの作品で2時間があっという間でした。 今までのゴジラはあくまでも怪獣アクションであり、「シン・ゴジラ」にても怪獣アクションの王道は外さずに表現されていましたが、本作はもうゴジラを媒介にした戦後日本の残された人々の葛藤と日々の営みが主に描かれており、びっくりしました。
しかしよく考えたら山崎貴監督は「三丁目の夕日」を製作された方でもあり、この展開は納得できるものがあります。わたしにしても太平洋戦争(大東亜戦争とも呼ばれます)を中心とした日本の有り様については非常に関心が高く、この時代のさまざまな出来事とアメリカの強い関与が現代の日本社会に繋がっていることは疑いようもなく、そこら辺のややくすぐったい部分を素晴らしく本作は表現できており、凄いな~山崎監督・・・という気分で映画館を後にしました。
ラストシーンについてはいろいろ賛否が分かれるとは思うもののそこは素敵な映画の必然であり、本作は文句なしの出来であり、この迫力は多くの人が映画館で味わってほしいという作品でした。
P.S.なんと本作はアメリカでも大ヒットになっているとのことですが、アメリカ人に敗戦直後の日本人の心境が理解できるのかな~と思いつつ、たとえ理解などできなくても当時の日本人の魂を少しはアメリカ人が理屈抜きで感じてくれるだけでも少しは将来に光があるのでは?なーんて思いながらの帰路となりました。