ついに春がやってきました。 そして令和5年4月四季の心クリニックはおかげさまで満10年を迎えました。
本当にあっという間の10年間でした。開院したころはいつまで続けれるだろうか?という不安と気楽な気分を感じながらの船出でしたが、さまざまな人の支持と援助があり、よちよち歩きだったクリニックも10年という区切りを迎えました。
クリニックに関わってくれたすべての人に感謝を伝えたいです。いつも見守ってくださり誠にありがとうございます。
我ながらこの間いろいろな人と出会い、別れの時間を共有できたように思います。過ぎ去ればすべては美しく儚い時間であり一瞬一瞬がすべてであり素敵な経験でした。そこでは病院勤務のときとは一味違う人たちとの出会いや治療が10年続いてきたわけですが、これらの時間を通してあらためて気づいたことやわかってきたことが積み重ねられてきており、わたしもスタッフも開院時よりもさまざまな点で少しは成長しているような気もします。しかしこれらはクリニックではなく地域でともに生きる人たちとの共有財産であり、今後も日々の診療を通して着実に積み重ねていきたいものです。
何よりうれしいのは、クリニック開院当初のスターティングスタッフ5人のうちいまも4人が元気でともに働けていることです。みんなそれぞれ当時より10歳年を取り、20代のスタッフは30代に、30代のスタッフは40代になりました。現在は新たに3人スタッフが増えていますが、これまた古参のスタッフと良い雰囲気で交わり働けています。いまが一番いいと自信を持って言える状態であり、来るべき15年後も同じことを言えるよう日々精進していきたいと思っています。
ともに10年を迎えた「そうごう薬局御薗宇店」も、常に必要最小限の薬物療法を目指すクリニックを温かく見守り支えてくれておりこれも感謝です。薬局長は10年のうちに4代めを数えていますが、ここでひとつ特筆すべきことがあります。初代薬局長の小西さんが薬局卒業後某公立大学医学部に入り直しなんとこの春に正式に医師になり研修生活に入りました。どんなお医者さんになるか今から楽しみですが、5月にはその彼を迎えてこの地で祝宴を開催できることも望外の慶びであります。
そうは言ってもまだ10年。されど10年であります。この先もこころを探求する、長く曲がりくねり不透明な道が続いていきます。わたしはもちろんクリニックに携わる者がその路上で謙虚に精進し、来院される患者さんに対していつまでも誠実に親切に明るく接することができるクリニックでありたいものです。
安易にこの先10年頑張るなんと言ったら、来年にも終わるかもしれません。時代は着実に確実に変化しつつあり、我々もつねにそれらを敏感に感じ取りながら、来院された患者さんに対して、初心を喪うことなく適切な医療的ケアを施しつづけることを目指していきます。
なんだかんだ言いながらとりあえず15年の誕生日を笑顔で迎えることができるようまた少しずつ歩みを進めていきます。いろいろといまだ未熟な部分もありますが、11年目に歩み始めた四季の心クリニックを今後ともよろしくお願いいたします。
P.S. いつものことながら、支えてくださる人たちから今年はとくにありがたいお祝いの気持ちを多数頂きました。本当に本当にありがとうございます。ここで地域の人たちのためにこころの医療ケアを誠心誠意実行していくことでお礼に変えさせてください。個人的なレベルにおいてはついにコロナ騒ぎも5月には実質終結しますので、そうなったら飲みに行かせてくださいね。
*ちなみに今回の写真はクリニックから歩いて10分のところにある西条の街を流れる黒瀬川の土手の桜です。この土手もなかなか素敵な桜の散歩道に成長しています。最近ウォーキングを精力的にするようになりその際に撮ってきました。