本作を夏の終わりを感じさせる涼しい昼下がりに、T-Joy東広島にて鑑賞してきました。あの壮大な歴史絵巻キングダムの実写第二弾です。
今回は魏との蛇甘平原での戦いのなかで、成長していく信を描いています。何と言っても実写映画の醍醐味として第一に挙げられるのは、漫画(わたしはまだアニメは残念ながら観ていません)でイメージしていた戦場やお城の風景が実写で観れるわけで、なるほど実際の雰囲気としてこんな感じになるのかと感心しきりでした。これらの映像は、漫画を読むときにも適度なフィードバックとなり、さらに原作を再読するときの楽しみとなります。なのでこの先映画もしっかりフォローしていくことになりそうです。
実写映画においては、原作の登場人物を誰が演じて実写ならではのリアルな画像を通してキングダム世界を堪能させてくれるかが重要なのですが、どのキャラクターも最初は違和感を感じても観ているうちにだんだん慣れてくるという感じで、実写版もすっかり楽しませてもらいました。
例えば王騎などは最初小柄過ぎて違和感あったのですが、すっかり慣れて違和感なく楽しめていますし、今回のひょう公としての豊川悦司はあのごついイメージにひょう公とは、大丈夫かな~と思っていたのですが、スクリーンを通してみれば、意外ながら結構似合ってました。それでも呂不韋としての佐藤浩市は、始皇帝の父親かもしれない存在であり、大柄で身も心もビッグマンという印象の割には小柄過ぎの感があり、今作ではまだ違和感ありますが、だんだん慣れていくと思います。
それにしても、原作は現在60巻を数えており、今回の第2作でやっと原作の10巻近くというところであり、このペースの映画化で原作を追っていくと、「キングダム12」となりそうです。それどころか、原作自体が秦による中華統一まで今までどおり丁寧に詳細に描かれるとしたら、軽く100巻越えになるはずで、映画にすると「キングダム20」ぐらいは軽くいきそうです。かつて映画の続き物で20作品以上も続く作品があったでしょうか?このままいけば途方もない長い道になりそうですが、ぜひそれを達成してほしいものです。
そのためにもとくに原作の原泰久先生におかれましてはしっかり健康に留意して「キングダム」の世界をこのまま詳細にエンタテインメントを交えながら描ききってほしいものです。
もちろんわたしもしっかりついていく所存ですが、よく考えてみれば他にもいろいろフォローすべき世界が、漫画にも小説にも音楽にも映画にもスポーツにも、もちろん医学の世界にも大量にありすぎて「実は時間に猶予はない」ことを本作の雄大さと悠久の時を描いた世界を通してあらためて痛感せざるを得ず、日々精進していく決意を新たにさせてもらいました。
原作においても映画においても大作の「キングダム」ですが、この先の壮大なる展開を楽しみにわたしも日々の営みに誠心誠意励んでいく所存です。