本作を少しずつ春の足音が聞こえてきた晴れの日の午後、T-Joy東広島にて鑑賞してきました。
実は昨年12月からなぜかT-Joy東広島の月曜メンズデイが廃止され、水曜日がメンズ&レディースデイと統一されました。その結果、水曜日が都合の悪いため、映画修行の機会が減っており、ブログ更新の頻度が落ちており、申し訳ありません。
さて本作ですが、スパイダーマンであるピーターパーカーがその正体を悪意のあるメディアによってさらされた結果、沸き起こる奇想天外なアクション活劇になっています。頼れる魔術師にお願いし、すべての人の記憶を消そうとした結果、時空が歪み、別次元からの悪の来訪者を引き寄せてしまい、別次元(パラレルワールド)からやって来たふたりのピーターパーカーと協力しあいながら、邪悪なるものたちを打ち倒すという痛快ストーリーです。
とにかく豪快でリアルな映像と音像が迫力満点で、ザ・マーベル印という作品になっています。
本作を観ていて今更ながらに気づいたことは、アメリカ人にとってのスパイダーマンとは我々日本人にとっての仮面ライダー(あちらはクモ、ライダーはバッタ)であるということです。本家のスパイダーマンはゆっくりとした変身シーンはなくずいぶんと印象が異なるのですが、実は1号ライダーも最初は変身シーンはほぼなく、1号ライダー藤岡弘の撮影中のバイク事故により、急遽登場した2号ライダーの役不足によって苦し紛れに演じられたものでした。しかしその苦肉のゆっくりとカッコつけた変身シーンが当時の子どもら(もちろんわたしも含みます)に大うけし、結果世代を大きく超える偉大な作品(1号ライダー当時は正直物語世界は暗く陰鬱で不気味でマイナーな世界観で、2号の大ヒットがなかったら、こんなに永く続くことはなかったでしょう)となったわけですから、世の中なにが好転するか一寸先は闇とはよく言ったものです。
そんな我々が誇る仮面ライダーが庵野秀明監督によって、もうすぐ「シン・仮面ライダー」として蘇ります。本作はその前哨戦として本家アメリカの変身スターの迫力ある活躍を堪能することができましたが、やはり何と言っても、来るべき「シン仮面ライダー」の公開が今から楽しみです。まあその前にまず「シン・ウルトラマン」が控えていますので、そのころにはもうコロナ騒ぎなど遠い昔という気分で楽しい映画世界を堪能したいものです。