本作を秋の夜長にT-Joy東広島にて修行してきました。トランジェンダーを下敷きに、男女という枠を越えた愛の交流の物語です。
物語は故郷広島を離れてから自分の女性性に気づき、女性として東京で生きる凪沙の波乱万丈の生きざまです。
そんな彼(彼女?)が、実家のある東広島市(なんとわが街です)から姪っ子を預かることになり、物語が動いていきます。
ふたりとも周囲から浮いており、世間になじむこともできない孤独な魂を抱えています。
そんなふたりが冷酷な社会のなかでぎりぎりサバイバルしていながら、姪っ子のなかに潜む才能の光が徐々に顕れてきます。
それに気づいた彼が人生をかけて選択する行為・・・。これには賛否両論があることだと思います。わたしも正直なぜにそこまで・・?と思いながら、そうした選択をせざるを得ないほど、彼らは切実に懸命に真剣に生きてきたのだ・・・と理解しました。
ふたつの魂の交流を活写する本作。うーんとうなりながら堪能させてもらいました。
おそらく本作は、時を越えて永く評価されていく作品になっていくのだと思います。今夜は名作を鑑賞させてもらった夜となりました。