2020 Strange Days

2020年のGWは、みなさんもそうだったと思いますが、せっかく休みなのに外出できないという制約のある、まるで軟禁状態下のような人生初の摩訶不思議な日々を過ごしました。

 

この間、遠くへ出かけることもなく、自宅中心に過ごしていたおかげで、読書がたっぷりできました。・・と言いたいところですが、パソコンのWeb上で、読み逃していた雑誌のエッセイのバックナンバーなどを読んでいたら、気づけば外は暗くなり、夕食をとればいつもよりも早めの就寝で一日が終わってしまうという日々を過ごし、休日はあっという間に終わってしまいました。

 

もちろん家に長くいたおかげでいくつか決定的に気づくこともあったりましたが・・・。

 

今年のGWの天候はこんな軟禁状態のなか皮肉にも青空に恵まれましたね。おかげで気温もどんどん上昇し、高温・多湿・紫外線に弱いウイルスもわが広島ではすっかり下火になっていき、ようやく光が差してきたような心持ちにもなってきました。

 

いつもなら鯉のぼりの季節になれば、夜はビール飲みながらのテレビでのナイター観戦が定番なのですが、試合もなく、テレビのコンテンツは再放送や編集番組が多く、秋でもないのに”春の夜長”に徒然なる思いにふけった日々でした。

 

この不思議な日々の原因となったコロナウィルス(以下コロナ)についても徒然なるがままに少しだけ考えました。まずコロナはインフルエンザではなく、通常の風邪ウィルスの変型なのですが、ここまで日本において、産業や学校、人々の移動、飲食、公演交流、甲子園大会を含めたスポーツイベントをはじめとしたさまざまな日常の機能を休ませるほどのウィルスだったのだろうか?・・という漠然とした疑問です。

 

これらの是非は今後、歴史的に検証されていくでしょうから、わたしからどうこう言うことは控えますが、テレビのニュースやワイドショーで気になっていたのは、国民の不安を煽るというスタンスでしか放送していないのでは・・?という印象です。

 

ひとつだけ例を挙げると、我が国では毎年約1000万人が罹患し、直接および間接的にほぼ一万人の命を奪っているインフルエンザ。冬だけに集中するので、冬の3か月の間にはほぼ毎日全国で100人の死者を出しているインフルエンザ。わが街でも毎年普通に死者を生み出すインフルエンザ。・・・それに対して、現時点(2月~4月の3か月)で全国レベルでいまだ1000人の命も奪っていないコロナ。

 

このインフルエンザの数字を番組において客観的に提示するだけで、「なんだ毎日100人も死者を出す毎年のインフルエンザの方がよほど怖いじゃない⁈これなら毎年インフルエンザを乗り切っているのだからさほど過剰に恐れることはないのでは・・」という感じで、国民は不安ばかりにこころを揺さぶられずにまずまず安心できるのに、まったくそれらの事実を伏せるかのように伝えず、不安ばかりを煽り続けるメディア。

 

人々のこころに沸き起こるこれらの不安はウィルスを倒すはずの免疫力の低下まで引き起こすので、かえってコロナの思うつぼ?でいったい何を考えているのだろうと思わざるを得ません。

 

こうした一連のテレビを代表としたメディアの報道の仕方に悪意さえ感じてしまうのはわたしだけでしょうか?

 

まあいずれにしても、こうしたStrange Daysのなか、自分には目の前にあるやるべきことを粛々としていくしかないわけで、前を向いてしっかり歩いていこうとあらためて思ったりしています。

 

みなさんも、メディアの不安惹起の罠にはまって免疫力を低下させないよう、前向きなこころを見失わず、ときには太陽光を浴びたウォーキングなどをして、心身を鍛えながらこのコロナ渦を乗り越えていきましょう。