アクアマン

春の足音が聞こえる3月の夜、診療が終わった後に、本作をT-Joy東広島にて観てきました。

 

本作は予告編で、幻想的な海中での戦いや海中都市に興味を覚えていたのですが、期待どおりの素晴らしい映像で、この青く深い海中での華々しいアクションや水の動きや海洋生物たちの生き生きとした映像表現だけでもう十分本作を観る価値がある佳作でした。

 

ひとつだけ気づいたことを挙げるとすれば、アトランティスと戦う運命のもとにアトランティス人と人間との間に生まれたハイブリッドな存在であるアクアマンの絶対的な強さ、有能さとそれ故に伴ってくる責任や苦悩でしょうか。大げさかもしれませんが、現在多くなった、ハーフと呼ばれる有能な人たちのメタファーを感じながら、このあとアクアマンはどんな海中王国を作っていくのだろうとか考えざるを得ませんでした。

 

わたしのような手塚治虫世代からすると、我が国好調の邦画界が、あの「海のトリトン」をこんな素敵な映像で実写化してくれたらいいのにな~・・・なんていう考えが帰路浮かんだりしましたよ。