七つの会議

本作を封切間もなく、T-Joy東広島の大スクリーン、1番シアターで観てきました。

 

原作はもちろん、あの「半沢直樹」のスタッフが再結集して作ったという物語です。配役も非常にかぶっていますが、もともと実力のある俳優ばかりだけに、物語内容ともども十分満足のいくできばえでした。

 

出世したいがための欲望からの不正行為がさまざまな罪と悲劇をもたらす物語構成となっていますが、これもラストには気持ち良い勧善懲悪のカタルシスに至るわけなので、すっきりとはするのですが、よく見ると本当の黒幕はまだしっかりとのさばっており、今後も権力をふるい続けることが示唆されており、この点でも半沢直樹的な結末になっており、物語に十分なリアリティを与えるのに一役買っておりました。

 

本作の一番の見どころは、ひょうひょうとしながら、不正を拒否する正義漢でありながら、ときに「イヒヒヒ・・」と気味悪く笑う不思議な人格を演ずる主演の野村萬歳の演技力ではないでしょうか?いつものことながら彼独特の狂気を感じさせ、面目躍如のさすがの怪演ぶりでした。

 

実は本作を観ていて、よく似ている友人がいて、思わず彼に感情移入して観ている自分がいたりして、最近は互いにずいぶん御無沙汰している彼は元気でやっているのかな~なんて思い出したりしていましたよ。