カメラを止めるな!

本作を公開終了寸前に、T-Joy東広島にて修行してきました。

 

正直に告白すると、本作は絶対に見なければと思っていた若松監督の若い頃を描いた作品「止められるか、俺たちを」とタイトルが似ているため、恥ずかしながら、本作をそれと勘違いして鑑賞開始しました。

 

なので途中まで、若い頃の若松監督はこんなワンカットにこだわる映画作りをしていて(確かに若松監督ならやりそうなのです)、それをドキュメンタリ風映画として再現フィルムのごとく撮影していたんだという感覚で観ていました。

 

しかし、物語は若松監督の若いころどころか、そのワンカットそのものを表と裏のシーンをぎりぎりの技巧と策略をもって撮影していくことがこれでもかというほどに連続し、最後にそのシーンづくりの裏側を解題していくという構成になっていくことに至り、中盤ぐらいになってやっと自分の見ている映画は「止められるか、俺たちを!」ではないということに気づきました。

 

いやはやお恥ずかしい限りです('◇')ゞ

 

しかし、ワンカットフィルムの創作映画として、スピード感といい、スリリングなネタばらしといい、映画好きにはグーの音も出ないほど素敵な佳作になっており、低予算映画でありながら、好評を得て全国ロードショウに出世したことをこれでもかというぐらいグイグイ教えられました。

 

こういう映画づくりもあるんだと教えられた夜になりました。映画というのはほんと奥深いとつくづく思わせれた作品となりました。