本作をいよいよ梅雨あけを迎えた、からりと晴れた夏の夜にまたまたT-JOY東広島にて修行してきました。
最近、ヒット作連発の感のある、広島出身の和田竜原作の戦国時代ものです。忍者の生きる里・伊賀を攻略すべく戦をしかけた織田軍(といっても軽い知的障害があったのではと疑われる信長の次男・織田信雄が率いる織田軍なのですが)を大名も持たない忍者集団がなんとか一時的に勝利を収めるという実際にあった戦である「天正伊賀の乱」をもとに和田さんが例によって想像力の翼をはばたかせ、おもしろおかしく描いた物語です。
嵐の大野智くんはひょうひょうとして、コミカルとシリアスのバランスがよく、本作の主人公にはもってこいのキャラクターだと思いました。
わたしにとっては、準地元である三重県伊賀上野を舞台とした作品であり、子供のころよく訪れた伊賀上野城や本物の忍者屋敷に久々訪れたくなるような郷愁をそそる作品でした。
上野市は忍者の里でもありながら、日本の誇る俳人・松尾芭蕉の出身地でもあります。みなさんもいつか上野城を訪れた際は、お城の石垣を堪能されて下さい。忍者でさえ登ることが困難なぐらい険しい急角度の石垣を前にすると、当時本当に忍者がここに存在していたんだという感慨にふけること受けあいですよ。