本作をいよいよ夏の気配が近づいてきた夜に例によってメンズデイのT-JOY東広島で鑑賞してきました。
戦国時代に天下を獲った豊臣秀吉の横暴なやり方により、千利休をはじめとした気骨のある人々は死に追いやられた時代に、生け花を武器に天下人・秀吉に挑んだ池坊専好を描いた作品です。
芸に身を捧げたからには芸で身を削り、芸で身を助くるというテーマが儚くもなり、痛快でもあります。
本作はなんと言っても今が油の乗り切った、日本の誇る三人の男優の競演ではないでしょうか?
野村萬斎さん、市川猿之助さん、佐藤浩一さんらはその期待にしっかりと応えて、映画人としてのそれぞれの姿勢を歴史的偉人の古の姿を借りて競っているように見えました。
いま勢いのある邦画界ならではの華麗な絵心のある作品でしたよ。