12月に入り、いよいよ冬の到来を感じながら、本作をT-Joy東広島にて観てきました。
ダン・ブラウン原作のトム・ハンクス演ずるロバート・ラングドン教授シリーズの三作目です。一作目はレオナルド・ダ・ヴィンチ、二作目は秘密結社イルミナティ、そして三作目の本作のテーマはダンテの神曲「地獄篇(インフェルノ)」です。
しかし、三作目の本作は正直いって、モチーフとの関係性が前二作と比べてずいぶん薄いと感じました。これなら別にダンテをテーマにしなくてもいいのではなんて・・・。
本作は、古典との融合や謎解きというよりも、未來を案ずる悪者のアクション陰謀物語となっており、前二作にあった史実や歴史とうまくからめる要素が薄くなっており、歴史のうんちくや謎解きのスリルが好きなわたしにはやや拍子抜けでした。
でもベネチアやトルコなど美しい世界の名所を舞台にあのラングドン教授が痛快に活躍する映像は十分に迫力があり、痛快アクションとしては十分な作品になっていましたよ。
いまや本ラングドン教授シリーズはトム・クルーズの「M.I.」シリーズのようになってきたのかなと思いながら映画館を後にしました。