リトルプリンス☆星の王子さまと私

本作を封切間近のT-Joy東広島にて鑑賞してきました。当映画館の最も大画面の1番シアターです。

わたしの親友が小学生時分に本作の原作である「星の王子さま」をいたく気に入り、わたしに朗読してくれたことが記憶に残る名作を下敷きにしたその後の世界を描く作品です。

 

ところがびっくり大シアターの1番シアターにわたしを含めてたったの2人しか入っていません。深夜ではなく夕暮れどきからの上映にもかかわらず・・・。こんなことは初めてのことです。そんなやや不安な出だしではありましたが、アニメーション自体はここ最近のマリオネーション・アニメであり、リアルな星の王子さまには感心しました。ただ残念なことには、その後の王子さまの姿や物語があまりに夢がなく、これではかつてのファンも憤慨するであろうし、原作を未読の方からは「それで・・・?」と言われてしまいそうな出来でした。これは非常に残念なことです。

 

本作を観終って思ったのですが、本作はそれでもかつての「星の王子さま」を見事にマリオネット・アニメーションとしてよみがえらせており、いっそ粗末なアフターストーリーなどつけず、原作そのものの完全アニメーション化で勝負すれば、もしかしたら大ヒットだったのでは・・・なんて思いながら、やや入りの寂しい映画館を後にしました。