慌ただしい5月のとある夜、T-Joy東広島にて封切られた本作を観てきました。誰もが知る童話であり、あのディズニーランドに聳えるシンデレラ城に由来する、ディズニーの本丸とも言える作品の初?の実写化でもあり、これは観ないわけにはいきませんでした。
しかし観終わってまず考えたのは「やはり野に置け、れんげ草」ではありませんが、アニメのままでよかったのではないか?と考えてしまいました・・・。
シンデレラという名前(彼女はもともとはシンデレラという名前ではなかったということも初めて知りました)の由来とか、継母がなぜあれほどシンデレラに意地悪だったのか?などトリビア的な情報が隠し味としてあり、それはそれでふーん、なるほど・・という感じでいいのですが、なんというか実写化によって、登場人物たちのゴージャスで肉感的な動きや憎々しげで敵意や哀しみに満ちた登場人物たちの生の表情や眼差しなどのリアルな実写映像を目の前にすると、子ども時分に本作に抱いた、淡くあいまいなメルヘンチックな感傷など吹っ飛んでしまいました。
たぶん「くまのぷーさん」や「ファンタジア」も実写化されれば、げんなりとしてしまうのではないでしょうか?これと同じ意味で「シンデレラ」という作品は絵もしくは人々の想像のなかで、適度なあいまいさを伴って輝く作品なのだということを確認した鑑賞になりました(*_*)。
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シネ丸 (木曜日, 18 6月 2015 10:46)
先生 ゴメンなさい‼︎ 「シンデレラ」はパスさせていただきます。
「セッション」「百日紅」「駆け込み女と駆け出し男」「私の少女」「あん」の評論を
お待ちしています。
tomiyasu motoharu (木曜日, 18 2月 2016 09:10)
アニメーションの実写というのは、こころみとしてはおもしろいですよね。アニメーションは現代のグラフィックの技術で案外やすく制作できるとおもっていましたが、実際は作品にもよりますが、キャスターにもよりますが、アニメのほうが制作費がかかるみたいです。仮面ライダー、キカイダーは実写アニメもいずれもいいような気がします。あしたのジョーや宇宙戦艦ヤマトも実写もみれなくもなかったようにおもいます。