本作を例によって診察の終わった夜にT-Joy東広島にて鑑賞してきました。なんと7時半ぐらいからの上映なのに久々観客はたったひとりの貸し切り鑑賞と相成りました。わたしのような岩井俊二監督の大ファンなら見逃すことのできない作品なのでしょうが、おそらく一般の方にとってはタイトルからしていまいちインパクトに欠けて宣伝もあまりされていないのでこうした観客の入りになってしまったのかな・・とも思ったりしました。
作品そのものは以前に岩井監督によって撮影された「花とアリス」の出会う直前の前日譚となっていますが、そんな作品を観たかどうかには関係なく、アニメとして十分楽しめる作品でした。岩井監督の描いた絵コンテが実際に動いているような作品で、監督の独特なアングル、いつもの音楽へのこだわりも十分に出ていて、わたしのような岩井ファンには十分楽しめた作品でしたが、かつての監督による「ラブレター」や「リリーシュシュのすべて」のような傑作に存在した、理屈を超えるサムシングは残念ながらなかったような気がしました。
それでも、「時をかける少女」のような女の子が活躍する冒険的アニメ映画がお好きな方にはおすすめの作品ですよ。
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tomiyasu motoharu (火曜日, 16 2月 2016 10:53)
岩井俊二監督の作品はみたことがないのですが、Love Letter スワロウテイルはいつかみたいです。市川崑の映画もつくっているんですね。時をかける少女というのは、タイムリーぷの話なんですね。筒井康隆氏の作品は七瀬ふたたびというのがすきでした。大林宣彦氏もロマンテックなかたですね、きっと。