ゴーン・ガール

先日、漢方セミナー参加のため広島市内を訪れた際に噂の「ゴーン・ガール」を観てきました。ある方から「早くも今年のナンバー1はこれで決まり」「女性の恐ろしさをあらためて思い知らされた」との感想を聞き、これはなんとしても観ておかなければ・・と思い、早めに市内に入り、八兆座にて鑑賞してきました。

鑑賞中はハラハラドキドキにあっという間に2時間が過ぎていました。結婚5年の記念日に妻の失踪・・・。それは隠れて浮気をしていた夫を陥れていく妻の復讐劇の始まり。話の進行に合わせて妻の恐るべき知性と執念は状況に柔軟に対応し、当初の目的さえも変幻自在に移り変わり、その蝶のような鮮やかな変転に圧倒されつつ後半はまさかまさかの展開に・・・という映画なのですが、実はわたしにとっては、あらかじめ聞いていた期待からか怒涛の展開に対する心の準備がありすぎて、最後のオチは予想ができたりしたので、その間「いったいこの女性はなにを得ようとしているのだろう?」と苦悩していました。エゴの塊というのはよくわかるのですが、それにしてもすさまじい。でも女性が観たら「わかる~」と言われそうです。だからこそ「男と女の間には深い河がある」とか「女は怖い」といったわたしの先達の言葉を今一度思い出さざるをえない作品でした。

 

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コメント: 3
  • #1

    シネ丸 (木曜日, 19 2月 2015 09:20)

    佐藤先生,御無沙汰しております。 映画修行は継続しておりますが,ここのところコメントする作品が無く寂しい思いをしておりました。
     「ゴーン・ガール」アカデミー主演女優賞ノミネートのロザムンド・パイクの金髪復習劇(最優秀主演女優賞はジュリアン・ムーアが本命だそうです) ハリウッドは女優の層があついのを痛切に感じます。 「ビッグアイズ」のエイミー・アダムスもなかなかよかったですよ。 それに比べて日本の女優陣はどうもパッとしないような気がするのは,私だけでしょうか。
    安藤サクラ・二階堂ふみ・宮沢りえ・池脇千鶴 ウーンみんな地味!
      

  • #2

    fourseasons-clinic (月曜日, 02 3月 2015 14:34)

    ご無沙汰しております。年明けからなにかと慌ただしく、あっという間に日々が過ぎてしまい、はや3月です。アカデミー賞の発表もありました。作品賞はまだ日本未上映の作品でピンときませんでしたが、順当なのですかね?
    わたしもこの間、アカデミー候補作であった「フォックスキャッチャー」「6歳のぼくが大人になるまで」などは観てきました。そのうちにブログに鑑賞記載せますので読んでやってください。

  • #3

    富安基晴 (火曜日, 16 2月 2016 09:08)

    みていないのでむずかしいのですが。女性の嫉妬というのは、本能みたいなもんでしょうか。火野正平さんは、よくいきてこれたようにおもいます。英国王室のスキャンダルをみても、ダイアナさんは相当苦悩されたでしょう。ローズ家の戦争、危険な情事、セックスアンザシティなどみても女性のつよさを感じます。Gone with the Windなども究極の嫉妬ですかね、ないものねだりの。