トワイライト ささらさや

先日封切られたばかりの本作を観てきました。最近映画館修行は時間がなかなかとれず、ややご無沙汰しており反省の毎日です。

観たい作品がたくさんあるなかで本作を選んだのはほかでもない、単に上映時間がフィットしたというわけです。それにしても大泉洋。すっかり映画俳優になってますね。わたしの好きな阿部ちゃん(阿部寛さん)もそうですが、もともと俳優を本業としてなかった方たち(若い方たちは知らないと思いますが、いまをときめく男優・阿部寛さんはもともと男性雑誌メンズノンノなどに登場していたルックス勝負のモデルさんでした)の活躍が近年目立っており、素晴らしいことです。

さて本作ですが、いわゆる映画の一ジャンルを形成しているゴーストファンタジーの系譜に連なる作品だと思います。そのなかで製作者の思い入れのある幻影の街ささらさや。夫と若くして死に別れた親子が温かい人情のなかで安らかに育まれていくというほんわかした物語でした。映画を観ているうちにここがいったいどこだろう?という興味で映画後半を観ている自分がいました。回答は映画最後のエンドロールにありますので、あえてここでは記さないことにしますね。

ほんのり温かい本作を秋の暮れなずむ昼下がりに観ることは結構素敵なことではないかと思ったりしました。

余談ですが、ゴーストファンタジーのなかでもわたしが大好きな邦画の傑作があります。それは大林宣彦監督の「異人たちとの夏」です。これは音楽あり、郷愁あり、恐怖ありの、どの角度からも楽しめる痛快娯楽作品となっており、本作を観てゴーストファンタジーの傑作を観てみたいと思われた方、秋の夜長にいい映画でもと思われている方はぜひ一度DVDででも鑑賞してみてください。いいですよ~(笑)。