先日、クリニックの休日に広島県立美術館にかねてから行きたかったポーラ美術館コレクション展に行ってきました。印象派からキュービズムまで多彩なコレクションを誇る箱根のポーラ美術館の全国巡回展です。わたしのお目当てはもちろん印象派です。東京出張のたびに東京在住の友人と美術館巡りをするのがわたしの常なのですが、ここで出会うモネやルノアールに飽き足らずせっかく広島くんだりまで来てくれたのですから、見逃す手はありません。なんとか会期に間に合い馳せ参じました。
今回はモネ、ピサロ、ルノアール、セザンヌ、ゴーギャン、マチス等フランスにゆかりのある芸術家たちが勢ぞろいし、その時代や関係性がよくわかる配置となってしました。モネとルノアールって1840年生まれのモネが1歳お兄さんなんですね。展覧の最後はピカソで締めているのですが、そのピカソでさえ若きころフランスに出向きさまざまな芸術家と交流しその才能を開花させたことを確認。フランスという土地はなんて芸術家を育んでいることか・・・と感嘆しながら、ゆっくり堪能しました。そういえばBGMにかかっていたドビュッシーもフランス人であり、19世紀に花開いた印象派の点描画とドビュッシー、サティらの雫が落ちるかのような点描的音楽は、絵画と音楽という形態の差こそあれ非常に近接相似しており、音と絵の見事なシンクロだといえ、家に帰ったらさっそくドビュッシーでも聴こうと思い、懐かしい千田町のランチボックス(かつて奮闘されていた笑顔の似合うご夫婦はもうおられず、少し若い方がお店を仕切っていました。子どもさんなのかな?)によってデイリーランチをいただいた後、東広島への帰路へ着きました。