3位決定戦

ついにワールドカップ・ブラジル大会も2試合を残すのみとなりました。この3位決定戦ブラジルvsオランダ。そして決勝のドイツvsアルゼンチンです。

この3位決定戦は優勝とは別の意味で注目の一戦でもありました。準決勝で1-7と完膚なきまでに叩き潰されたブラジルがせめて地元開催の意地をみせ、3位を勝ち取るか?それとも今大会ロッベンを中心に絶好調のヨーロッパの強豪・オランダに2戦連続で屈するのか?ブラジルとしては、南米の盟主としてヨーロッパ勢2連敗だけは喫したくなく、オランダはオランダで、監督などは「3位決定戦に意味はない」という内容の発言をしたりで、さすがにブラジルに3位の下駄をはかすかな?という感じが戦前はしていました。

しかし、試合が始まってびっくり。ロッベンもファンペルシーも本気モード。あっという間にブラジル主将の不用意な反則を引き出しPKで先制。その後もブラジルを圧倒するスピードとタフネスで90分闘い抜き、終わってみれば3-0で完勝。ブラジルなんとこの2戦で宿敵ヨーロッパ勢にトータル1-10という大惨敗。南米しかも聖地ブラジルでのこのセレソンの惨敗というのは重みがあると思います。ブラジルはもうサッカー強国ではあっても特別な王国ではなくなったということを誰の目にも明らかにした今大会ではなかったでしょうか?

そしてここからブラジルがどう這い上がってくるのか、今までも、そしてこれからもブラジルに期待している全世界のファンに応えてほしいものです。