今年も桜の季節がやってきては、あっという間に去っていきましたね。ホームページの表紙も桜にしてみました。
わたしは無類の桜好きで若いころは西行法師のごとく、全国の花の下で宴をすることに喜びを見出していました。今や有名になりすぎて木の周囲に無粋な柵もできてしまい、宴もできなくなってしまいましたが、20年ほど前には、岡山は落合に威容を誇る醍醐桜の真下で宴をしたこともあるほどなのです。しかし、この頃は時間がとれずなかなかできません。それでもささやかな花見には今年も出かけました。
今年は万葉集にも歌われた安芸津湊の誇る正福寺山の山桜です。写真のごとく、遠く四国の山並みをのぞむ瀬戸の大海原によりそうように、山の斜面にふもとから頂上付近まで段階的に咲き誇る桜は、海風に鍛えられているせいか一本一本の木ぶりも大きく、素晴らしいの一言です。東広島市内では随一の花見の名所だと思います。(山並みが低いこともあり、桜と海の近さでは広島一ではないでしょうか?)
個人的には三次は尾関山における、江の川の堤を覆う桜吹雪と満開の山桜の競演が県下一番と考えていますが、安芸津の桜もかなりの線にいっているな~と久々感慨にふけりました。