先日、T-joy東広島にて、やっと待望のRUSHを観てきました。実はこのブログではまったく今まで触れていませんが、わたしは学生時代から大のF1ファンなのです。セナとプロスト、マンセル、ピケ、シューマッハらの名ドライバーの走りやドラマに魅せられ、当時のF1ファンが去ったいまでもF1を追いかけています。いまや地上放送でやってくれなくなったF1のテレビ放送をBSフジで毎回録画して観ているファンのひとりなので、この映画は必見でした。ニキ・ラウダとジェームズ・ハントの事実に基づいた本作。運よく大画面の6番シアターでの鑑賞となりました。彼らの価値観を賭けた白熱の争いは、わが日本でのフジ・サーキットでの最終戦にもつれ込みます。激しい雨のなかのラウダの決断。怖いもの知らずのハントの走り。歴史的にはこの結末は知っていましたが、実際にはこんなきわどいレースだったということは初めて知りました。内面的にも外面的にもまったく異なるふたりだからこそ、存在したバトル。見ごたえありました。これは傑作といっていい出来上がりです。チャンピオンを獲ったハントはこの後、腑抜けたような短いレーサー人生を送りますが、ラウダはこの後も伝説的なドライバーとして精進し、歴史に君臨していくわけです。
さてどちらの人生に共鳴するかは観る人それぞれの価値観にゆだねられるわけですが、ぜひ誰かとそんなことを議論してみたくなる作品でした。
P.S.いつかセナとプロストの伝説のバトルの映画化もぜひ観てみたいです。
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シネ丸 (木曜日, 20 3月 2014 14:18)
オートスポーツ大好きなシネ丸にとっても先生と同じく胸躍る映画修行のひと時でした。 当時の金縁真っ黒のJPSロータスやタイレル6輪車が
実車でサーキットを走り回るのが大スクリーンで観れるなんて最高です。
やっぱりハリウッド映画のスケールはけた違いですよね。 でもアメリカでの興行成績は今一歩,だってあのおおざっぱな国は繊細なF1より単純なインディーカーが好きですもんね!
fourseasons-clinic (日曜日, 27 4月 2014 17:32)
アメリカでのF1不人気の原因、まさにその通りだと思います。 アメリカは冷徹に地上におけるスピードの限界を求めるF1よりは、レース終盤にお決まりのようにペースカーが入って、最期の一勝負にかけるインディのほうが楽しくてカタルシスを感じるのだと思います。これは野球やアメフト、バスケにもいえ、ゲーム終盤の醍醐味に命をかけるアメリカスポーツにおけるエンターテイメントへの偏愛を感じますよね。